胡蝶蘭の特性をよく知っておきましょう
多くの植物は日中に太陽の光のエネルギーによって二酸化炭素を吸収して、光合成を行い酸素を放出します。しかし最近になって、胡蝶蘭を含めた着生ランの仲間は サボテンのように、他の植物とは異なる生育サイクルであることが解ってきました。
例えばサボテンは、砂漠のように極端に雨の少ない場所でも生き延びていくために、 太陽光の照り付ける日中は気孔を閉じて水分の蒸散を防いでいますが、気孔を 閉じてしまうと光合成に使う二酸化炭素が取り込めません。
そこでサボテンは気温の低下する夜に二酸化炭素を蓄えておき、日中に二酸化炭素を使い光合成をします。
胡蝶蘭もこれと同様の仕組みで光合成を行っています。
このような光合成の仕組みをもつ植物を、CAM(カム)植物と呼びます。
ですから、この仕組みを持つ胡蝶蘭に とって夜間の環境とゆうのはとても大切になってくるのです。
胡蝶蘭には夜暗くなってから葉水を霧吹きなどであたえます。
これにより気温を下げつつ湿度を高く保ってあげると、気孔の開きも良くなり生長が促進されます。
夜 間に葉を湿らせる程度に散水すると効果的です。原生地では付近の川などから発生する霧によって水分を確保しています。
国内で栽培する場合は、冬の温度とともに湿度にも気を配る必要があります。
胡蝶蘭が快適に感じる湿度は60%〜70%と比較的高めなので、温度ばかりに気を取られて 暖房器具などで暖めすぎると、湿度の低下を招き株の体力が落ちてしまいます。
加湿器などがなければ葉水をまめに与え湿度を保つか、可能であるならば室内用の簡易 温室などに入れて管理します。
温室を使用する場合は、閉めきりにすると温度が高くなりすぎたり、風通しが悪くなることが考えられるので、まめに換気をする必要が あります。
他の草花にも共通することですが、胡蝶蘭を上手に育てるポイントは栽培する環境をいかに原生地の環境に近づけるかとゆうことに尽きます。
特に日本には四季があり 気温や湿度もめまぐるしく変わるので、胡蝶蘭の特性をよく知っておき、栽培に生かすことが大切になってきます。